よき友
「人間が一人でいるというのは、よくないことだ」
「むしろ何事かをなしとげようと思ったら、他人の協力と刺戟が必要だ」
ゲーテが晩年、青年に語り残した言葉である。
彼は、戦乱や対立が渦巻く時代にあって、果敢に友情を広げたことで知られる。
劇作家のシラー、
歴史家のカーライル、
詩人のプーシキンら、その交友は多彩だ。
こうした人間交流の触発から、数々の名作が生み出されていった。
ゲーテにとって友情とは、生きる上で中心となるものだったのだ。
ある時、シャカに、弟子の阿難が尋ねた。
「善き友を持てば、仏道を半ば成就したことになりますか?」。
するとシャカは答えた。
「それは違う。
善き友を持つことは、仏道の半ばではない。すべてなのだ」と。
生命と生命は感応し合う。
元気な友と語り合うと、元気になる。
勇気の友と一緒に動けば、勇気が出る。
待っていてはだめだ。
自分から動かなければ。
さて、話は変わって夏休みの宿題のはなし。
今年はどの学年も例年に比べて宿題の量が少ないようだ。
ほとんどの生徒がすでにほぼ終わっている。
夏休みの終わりに大慌てで取り掛かるなんてことはなさそうだ。
とすれば、夏期講習での学力アップに全力を注いでみるといいだろう。
テキストの解きなおしもやってほしい。
うちの塾の受験生は、先月から電話帳を解き始めているが、まだ解き終わった生徒はいない。
今月中に第1号が出るかな?