雨
雨はうっとうしいものだが
悪いイメージばかりではない。
例えば、ミュージカル映画の傑作「雨に唄えば」。
ジーン・ケリー演じる主人公が土砂降りの雨に打たれつつ
華麗な歌とダンスを披露するシーンが印象的だ。
“僕は雨に歌う。
雲に向かって笑ってみせる。
太陽は心の中にある”
主人公がその歌声と姿を通して放つメッセージは
「人は心一つで、どんな状況でも希望を生み出せる」ということだろう。
私が受験生だったころ
「雨が降っても傘を差さず」
というポリシーを貫いたことがある。
最初はただ単にストイックでいたいという思いから始めたことだ。
それ以来、少々の雨では傘をさすことはほとんどしなくなった。
私がそこから学んだことは
捉え方ひとつで
雨だって
受験勉強だって
笑顔で受け入れることができること。
だって
晴れの日より
むしろ苦難の風雨の中で
磨かれることは多いと思えたから。
雨の日だって
胸中に「勇気の太陽」を昇らせることはできるのだ。