足元こそ
志望校の選択
文系・理系の選択など学習が進むにつれて
選択しなければいけないことがある。
職業選択もその一つだ。
自分の適性を診断してみたり
本を読んでみたり
誰かに相談してみたり。
でも
自分の天職って
なかなか見つからない
そうやって
嘆いている人もたくさんいると思う。
今を一生懸命生きて
今やるべきだと思うことを
やっていると
それがやがて
自分の天職と思えるようになってくる。
そんな生き方をした偉大な先人たちも多い。
民俗学者・柳田國男氏もその一人。
兵庫県福崎町には、彼の生家が移設・保存されている。
氏が自ら「日本一小さい家」と述べるほど
幼少期の生活は貧しかった。
9歳の時
現在の加西市に移り住み
飢饉が起こる。
約1カ月の間
おかゆだけの生活を送った。
この飢饉は
「私を民俗学の研究に導いた一つの動機」
と氏は振り返っている。
大学で農政学を学んだのも
農民たちに対する思いからだ。
兵庫での経験は
氏の人生と思想に深い影響を与えた。
自分が今いるところのために行動すること。
全力で取り組むこと。
そこから人生が広がっていく。
どこか知らない世界に
自分の使命があるのではなく
足元こそ
本当に大切なのだ。