富士山を見て考えたこと
寒い日が続くのは嫌なことばかりではない。
気温が下がり、空気中の水分が少なくなり、
大気が澄んでくると、富士の姿が美しく見えることはいいことだ。
「富士山を描いた絵は多いが、名画は少ない」
そう語ったのは横山大観だった。
「それは形ばかりうつすから」
「富士を描くということは、
つまり己れを描くことである。
己れが貧しければ、
そこに描かれた富士も貧しい」
富士ほどの名山ともなれば、
描く人を選ぶということだろう。
絵の世界も
学習も基本的に同じだと思う。
己が貧しいままに得点力だけを上げても
あまり意味はない。
本当の頭の良さを鍛えるには
①人から学ぶこと。
特に自分とは違う考え方の人、
自分の経験を凌駕するような経験をしている人から学ぶこと。
そうすることで、今までとは違う世界に行くことができる。
数多くの人に会って話をすることで教養は身につく。
②本から学ぶこと。
人から学ぶと言えど、会う人の数がそれほど多くはないことを考えると、
本からが一番学びやすいのは言うまでもない。
本を読むというのはつまり、
著者に会うことだ。
③出かけること。
日常から離れ、
いろんな場所に行き、
いろんなことを考えよう
普段から人と会ったり本を読んでいると、
出かけることがそれらに磨きをかけてくれる。
誰かがSNSでつぶやいたようなことに影響を受けることもなく、
しっかりと自分の考えを持ち、
それらを変化させ成長させよう。