残り1ヵ月

結構前のことだが、

 

元プロ野球選手のイチローさんの

 

小学6年生の時の卒業文集の作文が話題になったことがあった。

 

読んだことがある方も多いと思う。

 

「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。

 

活躍できるようになるためには練習が必要です。

 

だから一週間中友達と遊べる時間は5時間から6時間の間です。

 

そんなに練習をやっているから必ずプロ野球の選手になれると思います。」

 

メディアなどでは、一流になる人は小学生の時から志を高く持っているのだという称賛の声が相次いだ。

 

一方、友達と遊ぶことを我慢して

 

毎日を猛勉強している受験生に対する称賛の声は

 

聞こえてこないどころか、むしろ可哀想などと同情されることもある。

 

受験生たちは可哀想な存在なのだろうか。

 

 

 

 

意に反してやらされているのであれば

 

勉強であれ野球であれ、かわいそうなことだと思う。

 

 

 

 

 

しかし、「私の夢は世の中の役に立つ人間になることです。

 

そのためには勉強が必要です。

 

だから今は友達と遊ぶことは我慢して一生懸命勉強しています。

 

そんなに勉強しているのだから必ず世の中の役に立つ人間になれると思います。」

 

という小学生に同情は必要なのだろうか。

 

 

 

小学生のうちは、スポーツであれ音楽などはもちろん、

 

学習においても人生の中で最も成長期であると言われている。

 

この時期までに、打ち込めるものを見つけることができる子どももいるだろうし

 

見つけることのできないものもいるだろう。

 

だとすると打ち込む対象が学習という行為であってもいいはずだ。

 

学習は将来必要な様々な才能の土台となる可能性を持っているからだ。

 

 

 

かわいそうと思いながら我が子に学習をしている親や

 

受験生本人のやらされている感は

 

木を見て森を見ていない状態だと思う。

 

だから迷うのだ。

 

迷いを抱えたまま望む受験ほどの悲劇はない。

 

軸がブレた状態ではモチベーションも成績も上がらないのは当然だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

12月が始まった。

 

今年もあと1か月。

 

全ての小中学生、特に受験生は今こそ考えてみてほしい。

 

自分の人生の軸は何だろうか。

 

見つかっていないのならば

 

それを見つけるために学習しているのではないだろうか。

 

本当にやらされているのだろうか。

 

本当にいやいややっているのだろうか。

 

真剣に考えてみてほしい。

 

迷いが払しょくされ、

 

動き出すことができたとき

 

結果は後からついてくるものだ。

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