思い込み

脳科学者の池谷裕二氏による興味深い話がある。

 

20歳前後の若者と

 

60代から70代の高齢者に

 

それぞれ単語のリストを見せ

 

記憶力を比較する実験。

 

事前に「これは心理学のテストです」

 

と伝えて行うと

 

年配者と若者の正解数に

 

ほとんど差はなかった。

 

 

 

 

ところが「これは記憶のテストです」

 

と説明して同じ実験をすると

 

年配者の方だけ正解数が約3分の2に落ちた。

 

「年だから覚えられない」

 

との自己暗示が能力を抑えてしまうという。

 

 

 

 

授業をしていていると

 

本当にその通りだと思う。

 

テキストに「発展問題」などと書いてあると

 

最初からあきらめたり、正答率が高くない生徒がいる。

 

でも

 

今、中3生が学習している「後置修飾」では

 

英作文を60問用意して

 

少しずつ難易度を上げていったところ

 

みんなあきらめずに解いていくことができている。

 

最初は簡単な問題だからすぐに解ける。

 

少しずつ難易度が上がり

 

終わりの方は最難関高校のレベルの問題へ。

 

もちろんヒントはふんだんに与える。

 

思い込みが悪い方に作用すると

 

悪い影響しか出てこない。

 

逆にいい方向に作用するように

 

心がけていきたい。

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