coverとdiscover

「今日の授業はどんな内容をカバーする(扱う)のですか」

 

ときどき耳にする質問だ。

 

このような質問をする生徒は真面目なタイプが多い。

 

でも、この質問に対する答えは

 

「重要なのは君が何をディスカバー(発見)するかだ」である。

 

この一連のやりとりは、

 

言語学者チョムスキー氏が、

 

教育の理想として紹介した話でもある。

思い込みを疑い、批判的に世界を考察せよ!」──92歳の「苛烈なる革命家」、ノーム・チョムスキー。【世界を変えた現役シニアイノベーター】 | Vogue Japan

 

昨日スタートした「中3ハイレベル講座」。

 

初日は英語だった。

 

中学英語の一番深いところまで学びつくすのだけれども、

 

その一問一問から得られるものは

 

人それぞれなのだ。

 

語彙を学ぶこと、

 

文型を学ぶこと、

 

品詞を学ぶこと、

 

英語ならではの発想を学ぶこと、

 

などなどさまざまである。

 

理想は「一を習って十を知る」くらいの心づもりだ。

 

答えを書き写して安心しているだけじゃ

 

伸びっこないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いちばん最初に出てきた

 

coverということばは

 

「覆う」という意味だ。

 

まっ白な未知の世界を

 

自身の理解が「覆う」イメージ。

 

では、

 

discoverはどうだろう。

 

disというのは単語の先頭につける接頭辞で

 

打消しの意味がある。

 

だから

 

「覆いをとる」という意味。

 

あやふやな理解とか難しすぎて理解できないという

 

ココロの覆いを取り除くことで「発見できる」のだ。

 

doscoverは見つけるまでに時間や労力が必要なものに使われる。

 

その点でfindとはちがうのだ。

 

 

 

 

 

さて、

 

授業でcoverする内容も確かに重要だ。

 

けれども

 

そこで何をdiscoverするのか

 

それが一番大事だ。

 

このことを忘れないでいてほしい。

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