風呂
科学的な根拠などは何もないのだけれども
ぶすっとして機嫌のよくない人とか
いつもものすごく忙しそうで取りつく島もない人とか
なにかと冷笑的に否定する人とか
ものごとをネガティブに考える人とか
私の勝手な思いこみかもしれないけど、
お風呂に入ってないんじゃないかと思う。
シャワーだけですませるとか
ささっと義務的に入って暖まらずに出るとか、
そういうことしてるんじゃないかな。
お湯にからだをつけて、
ゆっくりと温度の交換をして、
ふー、とか、あ~~とか、
ため息ついたりして、
汗かいて、適当に肌なんかも色が変わったりして、
そういう時間を過ごすことを、
忘れられてるような気がする。
バスルームとは、
からだを洗うところとか、
衛生面の考え方する人も多いとおもうけれど、
そんなに洗わなくたって、
じゅうぶん清潔ではないだろうか。
入浴の大切はもっとちがったところではないか。
お湯にからだをつけて浮力をたのしむ。
そして、温度というごちそうを肌から受けいれる。
湯気を呼吸して、湿り気をいただく。
お湯にじぶんをゆだね、まるごとをやわらかくする。
これを毎日やっている人と、やってない人の間には、
けっこうなちがいがあると思う。
どうしても気ぜわしい日々が続くと、
義務みたいに入浴を済ませようとしてしまいがちだ。
そんな日が続くと
気が付いたら冒頭部分に書いたような人になっている気がする。
受験生にとって
勉強時間は作るものだ。
お風呂の時間も削ってしまう人もいるかもしれない。
あまりにも長湯はどうかと思うのだけど
でも、しっかりお風呂につかろう。
変温動物のように、お湯に温度をもらいましょう。