進みながら強くなる
このブログも、1年以上続けているのだが、
どうにも筆が乗らないときがある。
正確に言うと、筆ではなく、キーボードを打つ手が進まないのだ。
解決法が分かってきた。
そんなときは、1行でも2行でもいいから打ち始めてみることなのだ。
そうすると、腕の動きにつられて、文章が頭に浮かんでくる。
勉強は「強いて勉める」と書くように、
進んでやる人はあまりいない。
これも、はかどらせるコツは、まず机に座ること。
歴史学者のトインビー博士が、毎朝9時ごろには必ず机に向かうことを
日課にしていた有名な話は以前も紹介したとおりだ。
何事も、やってみる、動いてみることで、開けること、身につくことがある。
事業の失敗で大借金を抱えた作家のバルザックは苦境を乗り越えたとき、
あるラテン語を標語にしていた。
「進みながら強くなる」
仏文学者の鹿島茂氏も、この言葉に出あい、
執筆の準備ばかりにこだわって苦しんでいた自分の励みにしたという。
「完璧主義で、強くなってから進もうと考えて下準備ばかりしていたのでは、
強くなったと思ったときには、
もうすべてが終わっている」と。
「強くなってから進む」より、「進みながら強くなる」生き方をしよう。
自戒を込めて。