親孝行
すし店の店長から聞いた話を紹介したい。
その方が修業時代、やっともらえた休暇で、久々の帰郷をすることになった。
とはいえ、新米ゆえの薄給。
往復の汽車賃で財布は底をつき、土産を買う余裕などない。
そこへ親方から数個の卵を渡された。
「玉を焼いて手土産にしろ」と。
いつもは饒舌な母が目を潤ませ、黙って箸をつけていたという。
母がかみしめたのは、
親方の真心、
そして、息子が自分で決めた道を真っすぐに進んでいることへの喜びだろう。
母にとって、わが子の成長した姿以上の贈りものはない。
母を思う気持ちに、時代の違いも、世代の違いも、口に違いもない。
小中学生は知っておくべきだ。
何が親を喜ばせるのか、
それは自身が成長している姿であるということを。
そして、感謝の気持ちを忘れてはいけない。
私は学習を通して子どもたちの成長をサポートしている。
学習をすることは
子どもたちにとって自分自身の人生を切りひらくことである。
しかし、その切りひらいていく姿こそが
親をよろこばせるものなのだ。
さあ、自分の人生を豊かなものにして
さらに親をよろこばせることを
はじめよう!