岩
うちの塾の小中学生の間でも
ファンは多い。
鬼滅の刃に登場した
大きな岩に
似ている岩が
全国各地にあるというニュースがあった。
まだまだ多数
このような岩があるそうだ。
マンガのように、
石の一部に強烈な衝撃が加われば、
石は割れるそうだ。
だが、もっと少ない力で割るために、
鉄でできた楔(クサビ)を使うのが一般的だ。
その昔、木の楔を使っていた。
石に楔用の穴を開けて、
そこに堅い木を叩き込む。
そこに水を垂らすのだ。
木は水を吸って膨張する、
その膨張の力で大きな石を割ったのだ。
城の石垣や城壁には、楔穴が残っている物もある。
鉄の楔や木の楔を使って割る割り方は、
石の目(石の節理の方向)を見ながら
無理なく割る方法だ。
石の理にかなった科学的方法なのだが、
近年その技を使える職人さんはほとんどいなくなってしまったという。
近年は世界的に、
削岩機(石に穴を開けるドリル)で穴を開けて、
そこにドリル穴用の3枚の鉄の楔を入れて割る方法になってしまった。
これは石の目を注意深く見る必要のないやり方をしている。
ドリルのような大きな道具はなかった時代の
昔の石切職人は
楔を使う方法とは別に
もう一つのやり方があった。
それはこんな感じだ。
岩を割るのに
岩の目を見て、
ここだ、と思った場所を
ただただ、ひたすらトントンと、
岩のその一箇所だけを叩き続ける。
すると、何十回か、何百か、何千か叩き続けたあと、
突然、大きな岩がバコンと割れるのだ。
成績向上の過程と似ていると思う。
ほんの1回の努力で、大きな飛躍などできない。
飛躍するまでの大半は、
飛躍するために積み重ねていく過程なのだ。
積み重ねている間は、
大きな変化は見られない。
でも、何かが着実に変わっていっているのだ。
トントン、トントン、
いくら叩いても、
岩の表面に少し痕がついているように見えるだけで、
一向に割れる兆しは見られない。
けれど、ある回数に達すると、
必ず、突然、割れる。
成績向上もこれと同じだと思えばいい。
一つひとつは小さな力でも、
積み重なれば、
やがて大きな結果を生む。
一見すると地味なことでも、
ひたすら続けていく。
あるとき、必ず、
突然大きな飛躍ポイントが訪れる。
全てはその瞬間をのために。
さて、話題は変わって一枚の画像の紹介。
西洋の驚異と呼ばれている
フランスのモン・サン=ミシェル。
行ってみたい場所。