出会い
「私の生涯を通じて忘れることのできぬいちばん重大な日」――
アメリカの社会福祉活動家ヘレン・ケラーが、そう記した日がある。
7歳になる年の3月3日、
初めて家庭教師のアン・サリバンと出会った日だ。
ある日、2人は、大きさの違う玉を、
決められた順序で糸に通す練習をした。
目・耳・口の三重苦を抱えたヘレンは、何度も順序を間違えてしまう。
失敗に気付いたヘレンは、
どのような順序だったかを思い出そうとした。
その時、サリバンはヘレンの手のひらに「考える」と書いた。
それは、植物や物の名前など、
ヘレンが手に触れるもの以外の言葉を、
初めて知った瞬間だった。
サリバンは日常のさまざまな機会を逃さず、
ヘレンの成長へとつなげた。
その感謝を、ヘレンはこう述べている。
「私のうちにあるすべての善きものは、
ことごとく先生のものなのです」
人生は、出会いによって大きく変わる。
さあ冬がきっぱりとやってくる。
当塾の冬の体験授業キャンペーンがはじまる。
あらたな出会いを楽しみしたい。