レンズと鏡
17世紀の科学者ガリレオは、
土星には「耳」があると言った。
彼の望遠鏡のレンズは、たった4cm。
星がはっきり見えず、
土星をぐるっと囲んでいる「環」を
「耳」だと思ったらしい。
レンズや鏡が小さいと、
どんな大科学者でも判断を誤る。
それは「心の鏡」も同じかもしれない。
自分ひとりしか映らない〝小さな鏡″や、
少し先もぼんやりする〝曇ったレンズ″では、
本当の姿は見えない。
自分のことしか考えていないようじゃだめだ。
家族のこと
友人のこと
まずは身の回りの人たちのことをもっとよく考えてみる。
人は一人では幸せにはなれないのだから。
そして、
世界を広げていく。
他人の評価など気にせずに
自分の目で見て、自分の耳で聞いて考える。
世界を広げて
他人を思いやって
自分を鍛えて
世の中のために貢献できる人間になろう。
そうすることで
自身のレンズや鏡も成長していくのだから。