For want of a nail the shoe was lost,

 

For want of a shoe the horse was lost,

 

For want of a horse the rider was lost,

 

For want of a rider the battle was lost,

 

For want of a battle the kingdom was lost,

 

And all for the want of a horseshoe nail.

 

 

釘(くぎ)がないので  蹄鉄(ていてつ)が打てない

 

蹄鉄が打てないので  馬が走れない

 

馬が走れないので  騎士が乗れない

 

騎士が乗れないので  戦いが出来ない

 

戦いができないので  国が滅びた

 

すべては蹄鉄の  釘がなかったせい

 

 

 

 

マザーグースのこの詩は、小さな問題が重大な失敗の原因になることを示唆している。

 

最初は釘が不足していただけのことだ。

 

一番最初のその時に釘を入手していればよかった。

 

それをしなかったせいで

 

事態はどんどん悪化していく。

 

ついには取り返しのつかないことになってしまう。

 

小さなことを甘く考えてはいけないということだ。

 

最終的に成否を決めるものは

 

小さなことの積み重ねなのだから。

 

 

 

God is in the details.ということばがある。

 

「神は細部に宿る」と訳す。

 

芸術の世界やデザインの世界の他にも様々な分野で引用されている。

 

意味は、「細かい部分までこだわり抜くことで、全体としての完成度が高まる」と解釈できる。

 

全体や見た目ばかりを気にして

 

細かい部分をおろそかにすれば、

 

結果として作品全体の完成度も落ちる。

 

だからこそ、本物は、細部に至るまで念入りにこだわりが貫かれている、

 

ということを表現した言葉である。

 

この言葉も小さなことの大切さを教えてくれる。

 

 

 

 

 

先日、中学生の英語の授業で

 

今までに習った英文法を

 

学校の教科書で

 

習った順に書かせてみた。

 

もちろん教科書を見ないでテスト形式で。

 

どんなことにでも言えるのだけれど

 

全体像が分からないものは

 

完成できない。

 

しっかりした全体像を頭の中に描いて

 

一つ一つの細部を磨いていかなければ

 

仕上がりはしないのだ。

 

3年間分を書かせてみると・・・・・

 

思ったよりも書けない生徒が多かった。

 

中にはすこしだけ書けていない生徒もいた。

 

その生徒にとって

 

書けなかった単元は

 

冒頭の詩の釘なのだ。

 

大したことがないようにみえるが

 

甘く考えるていると

 

取り返しのつかないことになる原因だ。

 

 

 

 

 

完璧な全体像をしっかりとイメージすること。

 

そのうえで細部を磨き上げること。

 

そうすることでこそ

 

本物の学力が身につくと考えている。

 

冬休みはそんな学習を予定している。

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