トライ・アンド・エラー

アメリカのある美術学校でのエピソードである。

 

陶芸の授業でのこと。

 

最初に教師はクラスを2つに分けた。

 

アトリエの左半分の生徒には作品の量によって、

 

右半分の生徒には作品の質によって成績を評価すると告げた。

 

 

 

 

採点の日がやってきた。

 

興味深い事実が明らかになった。

 

優秀な作品は、ほぼすべてが“量グループ”から生まれたのだ。

 

どういうことだろうか。

 

 

 

 

その教師はこう振り返る。

 

”量グループ”の生徒は、

 

たくさんの作品をつくっていく過程で

 

いくつもの失敗をし、

 

そこから学ぶことでいい作品を次々と生み出すことができた。

 

しかし、“質グループ”の生徒は、

 

完璧な作品について

 

頭の中で考えるだけで

 

手をあまり動かさなかったために、

 

成果として残ったのは、

 

壮大な理論と作品になりそこねた粘土だけだったのだ。

 

 

 

 

 

学習においても、スポーツ、芸術、人間関係など、

 

いろいろな分野で同じことが言えると思う。

 

進歩する効果的な方法は、

 

「トライ・アンド・エラー」をくり返すことだ。

 

失敗を経験という財産に変えていくのだ。

 

 

 

 

さて、今年も終わりが見えていた。

 

小中学生は学習において数多くの失敗を重ねてきたと思う。

 

この時期今年のテストをもう一度まとめて解きなおしてみてはどうだろうか。

 

そうすることで、

 

「あのときはこんな間違いをしていたのだな」

 

「むむ、今でも解けない・・・・・」

 

などいろいろでてくるだろう。

 

失敗を糧に成長するチャンスを作り出してみよう。

 

特に受験生にはおすすめの勉強法だ。

 

今年度は様々なテストを受けてきている。

 

そのなかの間違えた問題のすべてを見返してみる。

 

克服できているものはよしとする。

 

まだ克服できていないものこそお宝だ。

 

成長の材料はそんなところにあるものなのだ。

 

 

 

 

トライ・アンド・エラー、

 

そしてエラーから学ぶこと

 

これが学力向上の王道だ。

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