贔屓目

ある塾生が連休中の話をしてくれた。

 

その生徒は吹奏楽部に所属している。

 

高校でも続けたいとのこと。

 

志望校の条件は

 

①進学校

 

②吹奏楽部が自分に合っていること

 

以上の2点だ。

 

その生徒は3校選んで

 

連休中にそれぞれの吹奏楽部の演奏会に行った。

 

3校の1つは、もともと一番気に入っていた学校。

 

顧問の先生もよさそうだったし、

 

部員の一体感や雰囲気もピカイチだったとのこと。

 

他の2校も悪くはなかったようだが、

 

気に入っている学校なので、贔屓目で見ていると思います

 

と語っていたのが印象的だった。

 

そもそもうちの塾に入塾したきっかけも

 

うちの塾に通っていた同じ部活動の尊敬している先輩が

 

県内屈指の進学校であるその高校に進学したことを知ったからだ。

 

 

 

 

今回の3校の比較は

 

今まで自分で見たことのない志望校の様子を

 

実際に見ることで具体的にイメージするためだ。

 

百聞は一見に如かず

 

英語に直すとSeeing is believing.

 

訳してみると

 

見ることは信じること。

 

つまり、見れば信じられるということだ。

 

志望校選びでは、よく耳にする言葉だ。

 

イメージだけで決めるのは危険だから

 

実際に足を運びなさいということだ。

 

確かに、実際に行かなければ分からないことは多い。

 

家からの距離や経路、学校の施設などなど。

 

 

 

 

しかし、私はあえてこう言いたい。

 

Seeing is believing.よりもBelieving is seeing.のほうが大切であると。

 

信じているから見えてくるのだ。

 

仮に、3校のうちの別の学校を贔屓目で見ていたとしたら

 

3校を比較した結果、その別の学校を一番気に入ったと思う。

 

なぜならば、人間は単なる肉体的な存在ではなく、

 

何より精神的な存在であるからだ。

 

人間は精神の力によって

 

同じものを見ても

 

真逆の解釈だってできるのだ。

 

 

 

 

恋愛だって相手が素晴らしい人だと信じていれば、

 

他人がどう言おうが、相手の良さがよく見えてくる。

 

ダメになるのは信じる気持ちに陰りが出てくることから始まる。

 

学校選びも同じだ。

 

自分の選ぶ学校がベストの学校だと信じていれば、学校生活だってベストになる。

 

もうお分かりだろう。

 

信じていると見えてくるということが。

 

志望校選びの決め手は

 

Believing is seeing.なのだということを覚えていてほしい。

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