苦手を克服する

新渡戸稲造は、国際連盟事務次長を務めた、

 

近代日本を代表する国際人だ。

 

 

当時の国際連盟事務総長は、


イギリスのドラモンド卿であったが、


ヨーロッパ各国への国際連盟精神普及のための講演は、


大部分を稲造が担当した。


この点について、ドラモンド卿は


「ただ演説が上手であるばかりでなく、


聴講者に深い感動を与える点において、


わが連盟事務局中、彼に及ぶ者はいない」


と述べていた。


 

じつは、新渡戸稲造は若いころ、

 

演説が大の苦手だった。

 

とにかく震えが止まらない。

 

”聴衆はただの椅子”と思い込んでみるが、

 

よく見れば、やはり人の顔。

 

”聴衆は気心知れた友ばかり”と思ってみても、

 

実際は面識もない人ばかり。

 

”聴衆をのみ込んでやれ”と思うほど、

 

自分がのまれる気がした。

 

後年、ユーモアも交え、本人が赤裸々に述懐している。

 

 

 

その彼が吹っ切れた瞬間がある。

 

「演説を賞められたい、

 

は自分がよくいはれたい

 

と色気があればこそ、恐れ戦くもの」

 

「賞めるか、誹るかそれは他人のすることで、

 

自分のすることは只ベストをするのみだ」

 

こう腹を決めた時を境に、

 

説の達人へと飛躍した。

 

 

 

 

演説だけでなく、多くのことに言えるだろう

 

日々の学習にも、受験にも言える。

 

余計なことは考えないで、

 

只ベストをするのみ!

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