細やかな温かい言葉を
子どもの時期に、暴言を繰り返し浴びると
脳の言語に関する部分が小さくなるという。
調査した友田明美福井大学教授は
「つらい経験をして、脳が適応した結果ではないか。
回復可能なうちに虐待を発見し、社会的な支援を行うことが重要」と。
虐待の定義は難しい。
周囲の子どもや兄弟と比べて
「なぜできないの」とか「早く」と
つい急かせてしまうことは
明かな虐待でないにしろ
優しい言葉ではない。
その他いろいろあると思う。
強い愛情からに違いないが
子どもを知らず知らずのうちに追い込んでいることに
はっと気づく。
忍耐強く上手にほめ
持っている力を引き出してあげることが大事と実感する。
「同じ舌を以て語る言葉に貴きもあれば卑しきもある、
人を活かすものもあれば殺すものもある」内村鑑三のことばだ。
努力し苦労し抜いた人の一言は
生命を鼓舞し、周囲に希望を与える。
細やかな温かい言葉が響く社会こそ健康な社会だ。
こう自覚し、ことばやふるまい方を選びたい。