反省

プロ将棋の対局は、勝敗が決しても

 

そこで終わりではない。

 

棋士は、対局後まもなく 棋譜を振り返り、

 

勝負をおさらいする「感想戦」に臨む。

 

1手目から順を追い、互いの打ち方を研究する。

 

敗者からすれば、傷に塩をすり込むようで、

 

悔しさが 募るばかりの時間に 思えるが、

 

一手一手を検討し、失敗した手を 見いだすことが

 

成長につながる。

 

いわば「 次の勝利のための 反省 」である。

 

 

 

 

羽生善治名人の感想戦のエピソードを紹介したい。

 

相手は佐藤康光九段。

 

対局では長い持ち時間を使い切るまで考えていたから、

 

精も根も尽き果てているはず。

 

すでに疲れ切っている頭と身体をさらに酷使して感想戦に臨む羽生名人の姿は、

 

勝負に負けた悔しさを超越していた。

 

勝った佐藤康光九段も最善手を模索して、

 

何時間も、深夜に及ぶまで感想戦を続けられていた。

 

その姿にはただ圧倒されるばかりだった。

 

 

 

 

「失敗は成功の母」という言葉は 誰もが知っている。

 

だが、そうなるためには、具体的な行動が要る。

 

最初からすごい人はいない。

 

将棋の世界でも

 

勉強の世界でも同じだ。

 

将棋の世界の「感想戦」のように

 

勉強でも、授業やテストで解けなかった問題を解きなおすことはとても大切なのだ。

 

その様な積み重ねこそが

 

すごい人を作り上げていく源だから。

 

1学期も半ば、

 

今までのテストなどをふり返ってみてはいかがだろうか。

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