女子校②

昨日の続き。

 

2001年に埼玉県で、公立高校一律共学化という話が出てきた。

 

どういうことかというと、

 

埼玉県の男女別学校は

 

久喜高校と鴻巣女子高校を除いては、

 

浦和高校と浦和一女

 

川越高校と川越女子高校

 

松山高校と松山女子高校

 

熊谷高校と熊谷女子高校

 

春日部高校と春日部女子高校

 

のようにセットで設置されている。

 

だから、例えば、川越高校と川越女子高校を

 

1つの高校に統合し、新たな共学校にするというものだった。

 

背景にあったのは、

 

論争の2年前に施行された男女共同参画社会基本法や

 

男女共同参画推進条例などを根拠に、

 

男女別学校は違反であるとの苦情が県に寄せられ、

 

県がそれに応える形で起こったものであった。

 

「高校3年間を一方の性に限るということは、

 

人格形成からも、また男女共同参画社会づくりの視点からも

 

問題である。高校生という多感な時期に、異性と真剣に向き合い、

 

共に協力しあって問題を解決していく体験こそ重要である。

 

公立の高校として、男女の性差にとらわれることなく、

 

個人の能力・個性を発揮していくため、

 

男女別学校の共学化を早期に実現する必要がある」

 

という主旨の勧告が出された。

 

 

 

すぐに反対活動が起こった。

 

活動の中心となったのは、

 

別学校のOBやOG、PTAが中心となって組織した

 

「共学と別学高校の共存を願う県民の会」だ。

 

論争は実に2年にも及んだ末に、

 

県立高校の一律共学化は回避された。

 

男女共同参画社会の実現、

 

つまり女性の社会的地位向上のために

 

公立高校を共学化するというロジックに

 

女子校の出身者、在籍者、保護者がNOを突き付けたのだ。

 

それも圧倒的大多数が。

 

自らの意思で別学校を選んだのだから猛反対するのも頷ける。

 

以来、共学化の話は出てきていない。

 

しかし、募集困難となれば話は別だろう。

 

 

浦和一女や川越女子は考えにくいが、

 

松山女子は初めて定員を割れてしまった。

 

5年前には想像もできなかったことだ。

 

 

 

海外では、別学が見直されてきている。

 

イギリス、カナダ、オーストラリア、韓国でも

 

別学校の優位性がデータで示されている。

 

日本に共学を勧めたアメリカでさえ、

 

2006年から公立で別学校が認められた。

 

潮流は明らかに変わってきている。

 

 

 

うちの塾から近いところでは

 

私立高校なのだが、

 

星野高校がある。

 

共学部と女子部という2つを選ぶことができるのだ。

 

もともと伝統ある女子校であったので

 

その流れが女子部に残り、

 

共学部は新たな歴史を作り出している。

 

100年をこえる歴史の中で変わらないものと変わっていくものがある。

 

 

 

志望校を考えていくときに、

 

別学なのか、それとも共学なのか、

 

ということを公立高校・私立高校校ともに検討できる埼玉県は

 

全国的にみても珍しい場所だ。

 

多様な価値観のなかで、正解はない。

 

だからこそ、自分の正解を作り上げてほしい。

 

それは、入学して、3年間精一杯取り組んで、

 

自分が入学した学校は最高だったということに他ならない。

 

高校卒業後に、みんなが胸を張ってそう言って

 

自らの実体験をもとに

 

共学がいいとか

 

別学がいいとか

 

論争してもらいたいと切に願う。

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