できること、できないこと
人は「できること」と「できないこと」の区別を
まちがっていたりするものだ。
たとえば、どうしても○○○がやめられない。
これだけは、どうしてもできないと力説する人がいる。
生徒たちからは、
ゲームだとか動画だとかマンガなどで、よく聞く。
それらをスマホを使って楽しんでいる人は
スマホを手放せないと言う。
でも、よく考えてみてもらいたい。
もちろん習慣性や中毒性のあることだったりもするのだから、
たしかに、たいへん難しいことなのかもしれない。
でも、やめることは
自分で決めて、自分でできることでだから、
どれだけ大変でも自分でなんとかできるはずなのだ。
私も、かつて「タバコはやめられない」と言っていた。
でも、これってやれば「できること」だったのだ。
一方、「モテたいです」という人がいる。
しかし、このことは「できること」ではない。
まずは「できないこと」だと思ったほうがいい。
なぜか?
なぜならば、
じぶんで決められない問題だから。
「モテる」というのは、相手が決めることだから。
入試の合否も同じだ。
最終的に受験生自身には決定権はないのだ。
どれだけ対策や作戦や情熱があったとしても、
受験校が「不合格」と言ったら、それでおしまいのだ。
自分に決定権がないことは、
他者の考えに影響を与えるべく努力するのが精一杯だ。
選抜方法を知り、
過去問を研究するのはそのためなのだ。
「じぶんで決められないこと」に、
悩んでいても、どうしようもない。
「できること」を先に考えたほうがいい。