SODATERU
以前、まだ娘が小さかったころ、こんなアドバイスをもらったことがある。
「『育てる』は、ローマ字で『SODATERU』。頭文字の『S』を取ってみて」と。
そうすると「ODATERU(おだてる)」になる。
もちろん、甘やかすことではない。
「子どものやる気が出るように褒め、可能性を伸ばしていくことが大切です」と。
褒めれば伸びる。
それは子どもに限らない。
褒められると、
金銭報酬を得た時と同じ脳の部位が活性化するらしい。
褒め言葉は、目に見える贈り物にも等しいのだ。
運動技能も、褒めると、より上手に習得できることが、
成人のトレーニング実験で証明されている
褒め方にもコツがある。
すぐに褒める。
結果より、過程を褒める。
他者と比較しない。
前提として大切なのは、相手が放つ「心の信号」をつかむことだろう。
ふと、自分のことを考えてみる。
春期講習の準備やらなにやらで
ドタバタしていた。
これはまずい。
人は「見ようとするものしか見ない」という。
忙しくなると、見えるものが少なくなる。
「忙」という字は「心」が「亡ぶ」と書く。
褒めて育てるための、見守る努力を怠るまい。
さあ、春期講習がんばるぞ!