Be The First Penguin!
ペンギンは、氷上で群れをなし、穏やかに暮らしているように見えるが、
餌の小魚をとる時は命懸けだ。
海中には、どんな天敵が待ち構えているか分からない。
水辺で列をなし、あたかも譲り合うように足踏みする。
そんな停滞感を破り、まず飛び込む1匹が「ファースト・ペンギン」だ。
これを目にした仲間たちは、せきを切ったように一斉に飛び込む。
1匹目は当然、アザラシやシャチに襲われる危険性が高い。
だが、この1匹目がいるからこそ、群れ全体は生き永らえる。
「ファースト・ペンギン」は英語の慣用句でもあり、
恐れを知らずに未知の分野に挑む人を指す。
脳科学者の茂木健一郎氏によると、
ペンギンは飛び込む瞬間、
不安、恐怖、喜びなどの感情がフル回転するという。
人間も、決断、判断を迫られ、
不確実な未来に立ち向かうことで脳は発達する、と。
「不確実」、もっといえば、「不可能」とさえ思えることにも、
強い確信で立ち向かい、
道なき道を切り開く人生を歩んでいきたい。
挑戦している時こそ成長があり、
充実があり、したがって幸福があるのだから。