何を見るのか、誰を見るのか
Genius is a little boy chasing a butterfly up a mountain.
日本語に訳してみると
「天才とは、山の頂上まで蝶を追う幼い少年である。」
ジョン・スタインベック、アメリカのノーベル文学賞受賞作家の言葉である。
天才と呼ばれる人は
周囲は関係なく、
我が道を行くものだ。
でも、多くの人はそうはいかない。
周囲が気になってしまう。
それは仕方のないことだし、
それでいいと思う。
でも、どうせ気にするのならば
自分より優れている人を気にしたほうがいい。
下を見ていては成長がない。
横を見ていても同じだ。
日本画家の朝倉摂さんは、
子ども時代から絵画に没頭していた。
10代のころ、
夜、
地球の反対側では、
まだ現役だった巨匠・ピカソが描いているかと思うと、
居ても立ってもいられず、
徹夜で絵を描いたという。
影響を受け、
尊敬する人物が偉大であればあるほど、
自分も成長しようという意欲は、
ますます強くなる。
朝倉さんは後年、
活躍の分野を広げ、
舞台美術家としても国内外で注目された。
蝶を追う少年のように学習するのもいい。
ピカソに追いつきたい画家のように学習するのもいい。
でも、成績が自分よりも下や横をみて学習するのは
よくないことだ。
今の自分に満足してはいけないということなのだ。