言葉の違い
一昨年の小学校、昨年の中学校の学習指導要領の改訂。
これらは10年に一度のいわばフルモデルチェンジだ。
新しい教科書には時代に合わせた新しい内容が盛り込まれる。
その中で頻繁に目にする言葉がある。
前の教科書には登場していない言葉だ。
お分かりだろうか?
それは・・・・・・
「SDGs」だ。
SDGs とは、2015年9月の国連サミットにおいて採択された
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、
17のゴールと169のターゲットで構成されている。
その理念は素晴らしい。
自分のことだけ、自国のことだけでは
これからの世の中、うまくいくわけがない。
しかし、このSDGsという言葉が日本以外ではあまり使われてないのでは・・・という話がある。
たしかに、海外記事にはほとんど出てこない。
WSJ や NYT の記事検索でも出てこなかった。
sustainable や ESG はよく出てくる。
海外では SDGs ではなく ESG の方が一般的らしい。
ESGとは、以下をご覧いただきたい。
欧米で一般的に使われるといわれている ESG と
SDGs の検索シェアで国別の比較してみたら以下のようだった。
ESG と SDGs のどっちが多く使われているかを比べてみると興味深い。
より良い世界を目指すことが本質であり、一番大事なのだけれど、
みんなで足並みをそろえるのならば
合言葉も合わせたほうがいいのではないだろうかと思う。
次回の教科書改訂でSDGsが教科書からなくなることはないだろうけれど
注視していきたいと思っている。