雨
一昨日、昨日と晴れたのだが、またうっとうしい雨が続くようだ。
だが、大地を潤し、実りをもたらす雨は喜びの源でもある。
甘雨、慈雨、瑞雨……辞書には「喜雨」という言葉もある。
ダビンチはこんな寓話を書いた。
『水は海にいるうち、ふと大気へ昇りたくなった。
火に誘われ水蒸気となって空高く昇り、
薄く冷たい空気の間に到着する。
だが、そこで火に見捨てられる。
縮み上がって一塊になり、天から墜落する。
乾燥した土に飲まれ、
高慢にも天に昇りたいと思った己の罪を悔いた。』
科学者であり哲学者であった天才ダビンチにかかると、
雨は分析の対象にも、物語の題材にもなる。
同じ現象や風景も、人によって見え方は異なり、
何を学び、導き出すかは違ってくる。
中学生は今年度初めての定期テストが迫る。
いやだなあ・・・・
勉強したくないよ・・・・・
あきらめよう・・・・・
あそびたい・・・・・
寝たい・・・・・
などと勉強から逃げようとする人もいるだろう。
しかし、
100点を目指そう!
あと1問!
勉強の楽しさが分かった気がする!
弱い自分に負けないぞ!
などのように、中間テストを成長の材料にできる人もいる。
どんなことからも、人は学び、
価値を創造することができる。
そうと知れば、雨もテスト勉強も楽しく、人生は刺激に満ちた劇場へと変わる。