成長し続ける人
用事を頼んだ時の対応にその人の他者に対する優しさが表れる。
それが成長度を測る一つの指標になる、
と佐賀大学学長だったの上原春男氏の著作に書いてあった。
成長し続ける人とは、どんな人だろう。
変わった〝実験″をした。
教え子の学生に雑用を頼む。
「はい」と速やかにやる人。
しぶしぶやる人。
「なんで私が」と食ってかかり、やらない人。
反応は様々だった。
その後の人生を追った。
快く引き受けた学生は、
概して自分が望む企業に就職し、
いい仕事をし、
満ち足りた人生を送っている。
逆の反応をした学生は、
仕事を転々とし、
あまり幸せそうではないケースが多かったという。
人間の成長を阻むのは、
逆境などの外的要因ではない。
内的要因である。
賢者は言った。
苦労は力になる。
悩みは智慧になる。
悲しみはやさしさになる。
いちばん苦しんだ人が
いちばん幸せになれるのだと。