登山者のように
山は遠くから見ているとさほど高くは見えない。
しかし、近づいてゆくと段々高く見えてくる。
山の麓にまでたどり着くと、
とてつもない高さに感じられ、
登り始めれば、
もう頂はたどり着けそうにないほど遥か彼方の高みにあるように思われる。
入試にも同じことが言えると思う。
定期テスト前だけ勉強しているうちは受験生としてまだまだ。
受験生未満。
本格的に受験勉強を始め、学びを深めていくと、
これは一筋縄ではいかないぞと感じるようになる。
果たして、受験のときに
合格点が取れるようになるのだろうか
そうした恐怖感や焦燥感に駆られ必死で勉強するようになって初めて、
一人前の受験生と呼べるんじゃないかと思う。
やる気が出ないなんて言っている間は、
山を遠くから眺めているだけの傍観者にすぎない。
真剣に山に取りついて上り出した人間が
「登山のモチベーションが保てない」なんて言うだろうか?
そんなことを言っている登山者には
死が待ち受けているだけだ。
登り始めたなら、頂がどんなに遠くにあるように思えても、
絶対にあきらめるな。
恐怖感や焦燥感はあって当たり前。
登り続けたものだけが頂にたどり着ける。
逆説的だが、山頂が遠くにあると思いながらも真剣に努力できる人なら、
山頂は案外近いものだ。
山頂がたどり着けそうにないほど遥か彼方の高みにあるように思えるのは、
真剣に受験勉強に取り組んでいる証拠。
心を強く持って、頑張り抜いてほしい。
ガンバレ受験生。
頑張りはじめよう、未来の受験生。