教えること
どうやったら簡単に覚えることができますか?
こんな質問を受けることがある。
人それぞれ様々な方法を試してみて
一番しっくりくる方法を実践していると思う。
私は塾で教えているということもあり
私にとっての暗記法は
ズバリ、「人に教えること」だ。
自分の知らないことを生徒に教えなければいけないこともある。
うちの塾の地域では
社会の教科書はずっと東京書籍という会社のものを使用していた。
しかし、今年の教科書改訂では、地理だけ別の会社のものを採用することになった。
教科書会社が違うこともあるけれど
地理のような教科は
時代の変化とともに教科書の内容も一新されていくものだ。
だから教科書改訂のときには
いろいろと自分の知識をアップデートさせなければいけない。
特に今回は。
私は授業で教えることを前提に教科書を覚えるようにしている。
このページを教えるときには
この部分で質問が出るだろうなとか
ここはテストにも出題されるだろうなとか
授業で自分がそこを教えているイメージで勉強しているのだ。
そうするとすーっと頭に入ってくる。
例えるならば
砂が水を吸い込むように。
「人は教えることによって、最もよく学ぶ」
これはローマ帝国時代の哲学者、セネカが言った言葉だ。
その問題の内容を良く深く理解しなければ、教えることはできない。
つまり、その問題の本質を分かっていなければ、質問を受けたときに答えられない。
「人に教えると記憶に残りやすい」
読んだだけ、聞いた段階では、まだ半分。
人に伝えて、やっと、知識として完成する。
「学んだことは、人に教えるうちに、自分のものになる」
惜しみなく、知っている知識を人に伝えたい。
これといった暗記法を持っていない人や
暗記が苦手な人は
友人や兄弟と教えあうことを実践してみてはいかがだろうか。
しっかりと継続できれば
成績向上は間違いないはずだ。