進路
今春、埼玉県内の中学校を卒業した61,178名の中学生。
そのうち高校に進学した人の割合はどれくらいか分かるだろうか。
答えは99.1%。
過去最高の数字だ。
この数字を見ると
高校進学は、実質的に義務教育の延長であると言える。
ただし、小中学校との決定的な違いがある。
高校進学者全員が、自分の進学先を選んでいるということだ。
小中学校で進学先を選んでいる人は
受験をした人や住んでいるところが学校選択できる人などだけだ。
高校から先は、全員が選択の人生だ。
高校を選択し、進学するときに大事なことがある。
それは、自分が「行きたい高校」に進学するのか、
「行ける高校」に進学するのかということだ。
言葉としてはよく似た表現ですが、その意味は全く違う。
最終的には入学試験があるために、「行ける高校」に進学することになるわけだが、
今の段階では「行きたい高校」をしっかりと見つけて欲しいと思う。
その高校で何をしたいのか?
勉強、部活動、生徒会、学校行事…。
その高校で何を学びたいのか?
どんな高校生活を送りたいのか?
自分の現時点での成績はとても重要な要素だが、
その前に「なぜその高校なのか?」をしっかりと自分の中持っていて欲しい。
その思いが強ければ強いほど、勉強にしっかりと向き合える。
苦しい受験勉強も乗り越えられる。
「行きたい高校」のことをたくさん考えなければいけない。
そうすると、頭の中の多くの部分を「行きたい高校」が占めることになる。
「行きたい」という願望は行動に結びつくようになる。
夢や希望は、進学に限らず、やる気の原動力になるのだ。
夢や希望が持てません、やる気も出ませんという人がいる。
タマゴが先かニワトリが先か、という問題ではないが、
まずは動いてほしい。
毎日、自分の進路や人生のことを少しでもいいから
考えて、調べて、行動してみる。
時間は解決してくれない。
受験学年になったら自動的に歯車が動き出すように進路が決まることはないのだから。
来週から中学部の「受験ガイダンス」を実施する。
夢や希望の材料を与えてみようと思う。
話題は変わってイベントの話。
こんなイベントで夢や希望がみつかるかも。