スランプ
順調に成績を伸ばしてきた受験生。
ここにきてスランプに陥ってしまった。
「どうしたらいいですか?」
今、その壁を乗り越えようと必死だ。
優れた科学者に必要な力とは何か――
ノーベル生理学医学賞を受賞した利根川進博士は語った。
その一つは、自分の予測と合わない実験結果の中から、
新たな仮説や実験計画といった“重大な鍵”を見いだす能力だと。
科学者に限らず、人はうまくいかないこと自体を悩むもの。
しかし思い通りにならない物事を、どう捉えるべきかと考え、
そこに活路を見いだせば、不遇や試練の“意味”は変わる。
順風満帆の人生なんてありえない。
必ずどこかに試練はやってくる。
「今」「ここ」から出発し、乗り越えて。
未来を変えていくのだ。
いわば「これから」の生き方が、「これまで」の人生の意味をも決める。
いま、もがき苦しんでいる受験生、
「今」が「未来」の答えになるのだから
思いっきりもがいてほしい。