100と500
鉄緑会という塾がある。
ご存じの方も多いと思う。
鉄緑会では原則として東大進学有名校に通う方のみを
指定校生徒として受け入れていて、
さらに内部では学力別のクラス編成をしている。
筑駒は3人に2人が鉄緑会に通っている。
桜蔭は全生徒約1440人中820人が鉄緑会在籍者。
この塾の塾生たちは全員が中学受験か高校受験で
最難関に合格した経験者なのだ。
つまり、相当に高い負荷がかかる学習を長期間経験しているのだ。
しかし、塾生全員がそんな生徒たちであるにもかかわらず、
鉄緑会の課題量に耐えきれず,
精神的に追い詰められて「廃人」になってしまうという意味の
「テツハイ」という言葉があるらしい。
学校でも授業中に鉄緑会の課題をやっている生徒がいるそうだ。
学力を考えれば明らかに無理な問題を解かされている。
学校の宿題は出さずに成績が下がってでも,鉄緑会の課題だけはやろうとする生徒もいるそうだ。
ふつうの子に500やらせて合格させる」
これは鉄緑会の元講師の言葉。
大学受験に限らず、高校受験でも中学受験でも
500やれば解ける問題は格段に増える。
だから得点が上がる。
成績を伸ばす塾の条件のひとつが
宿題をいっぱい出して、やらせきることなのは
進学塾の常識でもある。
しかし、中高受験ではギリギリできても
大学受験では500やるのは不可能に近いはずだ。
中高受験と比べて質と量がまったく違うから。
東大生には2種類しかいない。
小さいころから親や塾の教師の言いなりで勉強してきた人と,
自分なりに勉強法を工夫して入ってきた人。
社会で通用しない東大卒は,塾で詰め込むだけ詰め込まれて受験に合格した人。
自分の頭で考える習慣がある人しか社会では活躍できない。
これは和田秀樹医師の言葉だ。
大事なのは
自分の頭で考えて学習すること。
そして、覚えていてほしいのは
誰でも優秀な生徒の5倍くらいやれば
その優秀な生徒と同じくらいの難関校に進学できるということ。
あくまで目安だから個人差もある思うけれど
最大5倍って考えればいいと思う。
これを読んで、
そんなにやるのはムリって考える人もいるだろうし、
それくらいやれば最難関校にだって合格できるのだなって
考える人もいるだろう。
同じ情報だけれども
捉え方によっては
真逆の反応になってしまう。
自分には関係ないとか
ムリってきめつけたり
あきらめたりするのではなく
どうせだったら
様々な情報から
自分のためにすこしでも
糧にできるように解釈して
何かを得られるようにしたいものだ。
さて、話題は変わって動画の紹介。
いい話だ。