野球殿堂
野球の大谷選手の話題が明るい。
ものすごい記録を作ったりして
偉大な選手になるのだろう。
そして野球殿堂に入って
過去のスーパースターたちと肩を並べるのだろう。
今後の活躍に期待したい。
さて、野球殿堂と言えば、今年は選手部門の選出がなかった。
今年選ばれたのは、野球経験はほとんどないノンフィクション作家の佐山和夫氏。
日米の野球史を題材にした作品を数多く手掛けている。
また、選抜高校野球大会での21世紀枠の創設や、
ボールカウントの順番をボール、ストライク、アウトの順に表示する
世界基準への変更を高野連に提唱するなど、高校野球の発展にも尽力した。
会社員や教師を経て、故郷で英語塾を開いた経験もある。
その時の体験が印象的だ。
『授業中、何人かの生徒を指して読ませてみると、
普通よりちょっとうまい生徒に出合う。
そんな時、すかさず「上手いじゃないか。発音も抑揚もいいぞ!」と声をかけた。
練習してきた生徒は照れながらもうれしそう。
大切なのはその後。
何日か経って、再び同じ生徒を指してみる。
すると、間違いなく読み方が格段にうまくなっていたという。』
自分の努力に気付いてもらえれば、
誰だって嬉しいし、やる気が出る。
特に若い世代は自信を持つと、急速に伸びることが多い。
小さな後押しが大きな進歩を呼ぶような可能性にあふれている。
どんな生徒にもその人しかない個性や使命は必ずある、
そう信じていれば、相手の長所が見つけられる。
受賞時のインタビューでの佐山氏の言葉が心に残る。
「自分が打席に入ったら思い切りバットを振る心境で取組んできました。
そうすると、ボールの方からバットに当たってヒットにつながることもあります。」
さあ、今日もフルスイングでいってみよう!