我慢
保護者面談の時期がやってきます。
面談の際、よく聞くのは「うちの子は、まったく勉強しません」という話です。
しかし「勉強しなさい」と言われれば言われるほど、こどもは勉強しないものです。
人は言われれば言われる程、
うるさい!という気分にはなるけれども「そうか、よしやろう!」
なんて気持ちからは離れていくものです。
「勉強しないといけない」というようなことは子どももよくわかってるのです。
「勉強しなさい!」は逆効果ですので言わないほうがいいです。
馬を水辺に連れてくることならできますし、
美味しい餌を与えることならできます。
でも意思に反して飲ませることはできませんし、
意思に反して食べさせることはできません。
できたとしても吐き出してしまうことでしょう。
だから、周囲の大人にできることは、
勉強したいなと思う環境をいかに作るかのみであって、
それ以上のことはできません。
できているように見せることはできますが
あくまで見せかけです。
親が必死になればなるほど
勉強する気を失うという子もたくさんいます。
先生に注意されればされるほど
逃げたくなる子も大勢います。
おそらくそれが大多数でしょう。
だとすれば、大人がしなければならないのはやはり環境作りです。
勉強しようと思わせる環境を作れれば先生の仕事は終わり。
あとは生徒たちに餌を与え続ければしっかり食べてくれます。
しかし、そこが一番難しいのです。
ベテランだからできるということでもないし、
若い先生だからできないということもありません。
その人のキャラクターや情熱次第です。
親も同じです。
1つ言えることは、口うるさい保護者の場合、
子どもはとても窮屈な想いを家庭でしているはずですし、
そういう子らが家庭学習をすることはありません。
強制すれば机の前には座っているでしょうけれど。
「私はあまり口うるさくない」と思っている保護者でも、
子どもに聞いてみると「うちの親はうるさい」と思っているかもしれません。
なにか言いたくなったら
「言えば言うほどやる気を失い、勉強をしなくなる」
という子どもたちの気持ちを思い出していただければいいと思います。
中には例外なタイプの子はいます。
でもあくまでも例外は例外なのです。
まずは子どもたちが自分からやると思うこと。
周囲の大人、保護者や学校や塾はそれを持続できるような
環境を整えること。
大切なのはこれです。
さて、話題は変わってニュースの話。
京大医学部に飛び級入学した人の話。
やっぱり大切なのは
自分から机に向かい続ける力ってこと。