ピーナッツ
ある小学生の筆箱のキャラクターに目が留まった。
スヌーピーだ。
スヌーピーは今年で日本上陸53年だから
多くの大人たちも知っている人気キャラクターだ。
最近はすみっコぐらしが人気があるけれど
スヌーピーも根強い人気を保っているなと感じた。
「最近集め始めました」とのこと。
主人公のチャーリー・ブラウン、犬のスヌーピー……
キャラクターが実に愛らしい米国の名作漫画「ピーナッツ」。
作者はチャールズ M.シュルツ氏。(1922年11月26日~2000年2月12日)
シュルツ氏は1997年、
75歳のお誕生日プレゼントとして取った5週間の休暇以外、
亡くなる直前の1999年12月の断筆宣言まで
1日も休まず、17,897日分のコミックを描き続けた。
資料収集からセリフの書き込みに至るまで、
すべての作業にアシスタントをつけることなく、
たったひとりで行っていた。
コミック「ピーナッツ」は1950年10月2日、
アメリカの新聞7紙で連載がスタート。
現在も75ヵ国、21の言語、2200紙で連載されており、
世界中に愛読者がいる。
児童書のイメージが強いが、
日本で初めて同作を翻訳した詩人の谷川俊太郎氏は
「大人のためのマンガ」と主張する。
スヌーピーは、犬である自分の“欠点”さえも面白がる。
心理学者・河合隼雄氏はスヌーピーのあり方を通し、
「きのうも失敗、きょうも失敗、だけど、それにめげないで、
むしろ、そういう自分をおもしろがっていけば、
気も休まってきます。
そういう力、才能があれば、
人間は簡単にはくじけません」と述べた。
苦難と無縁な人生などないし、
苦難自体が「不幸」でもない。
「心が縛られた」状態が不幸なのだ。
反対に、苦難に置かれた自分を客観視し、
その意味を捉え返す力があれば、
成長へのバネとしていける。
キャラクターグッズだけじゃなく
ピーナッツも読んでみるといいね。
きっとそこには
大好きなキャラクターがいて、
大切なことを面白く教えてくれるから。