RBG

ハーバード大学法科大学院を首席で修了という実力を持ちながら、

 

性別や人種で差別を受け、法律事務所に採用されない弁護士がいた。

 

その女性は後に、他者が受けた男女差別の是非を問う裁判で勝利し、

 

国に平等な未来を開いた。

 

これは87歳の今もアメリカの連邦最高裁判事として活躍する、

 

ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏の実話。

 

 

彼女をモデルにした映画「ビリーブ」は昨年、日本でも上映された。

 

「すべてに疑問を持て」という亡き母の言葉を胸に努力を重ね、

 

ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏は、名門ハーバード法科大学院に入学する。

 

1956年当時、500人の生徒のうち女性は9人で、

 

女子トイレすらなかった。

 

たった50年前のアメリカでは女性はクレジットカードすら持てなかったのだ。

 

信念と英知の力で、ついには環境を変革するストーリーは、

 

痛快そのものである。

 

終身制である連邦最高裁判事の中で最高齢である。

 

 

 

この映画にはサブタイトルがある。

 

それは「未来への大逆転」。

 

 

本編中の彼女のセリフが印象的だ。

 

「国を変えろとは言いません。

 

でも、未来は変えられると信じていたいのです」

 

半世紀前から、アメリカ社会は大きく変わってきている。

 

彼女の貢献も大きいと思う。

 

でも、彼女の思い描く理想の未来はまだまだこれからだ。

 

彼女はこう語っている。

 

「(定員が9人の)連邦最高裁判事のうち何人が女性になったら満足するのか、

 

と聞かれることがあります。私の答えはいつも同じ、『9人』です」と。

 

現在は3名だ。あと6名。

 

 

わずか半世紀でアメリカは大きく変わってきた。

 

ならば、日本だってこれから半世紀で大きく変わろう。

 

 

 

逆境という烈風に吹き飛ばされてしまうか、

 

または飛躍のための向かい風に転じられるか。

 

負けじ魂を燃やし続けるところに未来の勝利はある。

 

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