雑用
「若い頃の雑用は買ってでもしたほうがいい」
そう提唱するのは、脳神経外科専門医の築山節氏だ。
脳にとって雑用は、スポーツに例えれば、ランニングや筋力トレーニングにあたるという。
人のやりたがらない雑用でも自ら買って出る。
ささいな用事を面倒くさがらず、コツコツ取り組む。
その習慣が身に付けば「前頭葉が鍛えられ、意志的・主体的に行動する力の高い人になりやすい」と。
ともすると人は、平凡なことを軽く見がちだ。
何か特別で、難しいことをしないと、成果が挙がらないと思い込む人もいる。
だが、「小さな達成感」の積み重ねは自信となり、やがて「大きな成果」につながる。
何より、当たり前のことができない人に「当たり前以上」ができるはずはあるまい。
夏休みが始まった。
決まったことだけでなく、家の中の雑用を全て引き受けるくらいの気持ちで
やってみたらいいと思う。
さて、話は変わって、来年2月21日に開催される京都マラソンの話。
京都市は、スマートフォンのアプリで走った距離や時間を測定するオンライン方式で開催する方針を固めたとのこと。
インターネット草創期に、「インターネットを使えば世界中とつながることができる」ってよく言われていた。
しかし、マラソン大会をオンラインで実施するつながりかたなんか想像もできなかった。
まだまだアイデアは尽きないと思う。
どこにいても気持ちはつながることができるという価値観が
今、盛り上がってきているのだなと実感している。
オンライン自習室などもそういう意味では時勢が生んだものなのだなと思う。