立女形
歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんは
当代一の女形だ。
流麗な舞は海外からも高い評価を得ている。
しかし坂東さんが若い頃は、
舞台に立つと笑い声が起きた。
身長173センチと、女形としては背が高過ぎたためだ。
悩みつつ、長身だった過去の女形の写真を見て研究を重ねた。
着物の内で膝を折り、低く見せることを思いつく。
体への負担は大きかったが一心に稽古に打ち込み、
低い姿勢で踊れるようになった。
後に彼は「人間国宝」に認定された。
女形には不向きな体形だからこそ、
芸が深まり、洗練されたともいえる。
一流の域まで実力を高めた人は、
華やかな舞台の裏で人一倍の努力を忘れないものだ。
陰の努力の中でこそ、人間の底力が培われる。
地道な一歩は栄光への一歩だ。
さて、話は変わって塾の様子。
7月半ばに定期テストが実施される中学校は、テストが迫ってきている。
昨日も本日もテスト勉強会を実施している。
期間の割には全体的にテスト範囲は広いと思う。
一度だけの定期テストなので、
失敗は許されない。
やってやりすぎることはない。