次の目標へ

アトランタオリンピック女子柔道の決勝戦。

 

無名の新人に敗れ

 

大番狂わせとなって苦杯をなめた田村亮子選手。

 

彼女は準決勝で宿敵を倒し

 

決勝の相手が無名の新人選手であることから

 

この段階で

 

金メダルを獲得できた

 

とイメージしてしまったのであろう。

 

脳が目標を達成できたとイメージしたので

 

決勝に挑んでも

 

力が発揮できずに

 

金メダルを逃し

 

涙を飲んだと思われる。

 

 

 

 

 

金メダルを獲得することを目標に

 

オリンピックに出場すると

 

実際に

 

金メダルを取ることは

 

極めて難しい。

 

 

 

 

 

 

私の好きなサッカーの三浦和良選手は

 

ワールドカップに出場することを夢見て

 

長年サッカーに取り組んできた。

 

そして

 

ワールドカップに出場できるという夢が

 

実現しそうな段階に至ったころから

 

深刻なスランプが始まった。

 

おそらく

 

ワールドカップに出られると

 

カズ自身がイメージしたときからであろうと推測される。

 

 

 

 

戦時中、日本軍は

 

味方の遭難者を救助した後

 

優しい言葉掛よりも

 

鉄拳を加えたということが知られている。

 

「よく頑張った」

 

などの慰労の言葉よりも

 

鉄拳を加えるほうが

 

救助された者を生かせることを

 

統計が示している。

 

それは

 

「味方に救助されたい」

 

という遭難時の目標が失われた者には

 

早く次の目標の再設定を促すことが

 

緊急の生命救助に連結するからであろう。

 

 

 

 

 

山の遭難者には

 

山小屋を目前にして亡くなる人がいることが

 

報告されている。

 

小屋を目にして

 

「やっとたどり着けた」

 

とイメージするときが

 

最も危険であると言えよう。

 

 

 

 

 

 

目標が達成された

 

と思って満足を得ているときは

 

実は

 

精神的にも

 

身体的にも

 

下り坂を

 

転がり落ちているときかもしれない。

 

 

 

 

 

 

あなたはいま

 

次の目標に向かって

 

歩みを始めているだろうか。

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