授業は対話である

「俳優さんに最初に言うことは『相手の話すことをよく聞くこと』」

 

映画監督の黒澤明氏が言った言葉だ。

 

黒澤監督は

 

演技のリハーサルの際

 

「それが熟してきたかどうかの目安は

 

会話を聞いている側のリアクションにある」

 

と考え

 

俳優が台詞を話す時よりも

 

むしろ黙って聞く時の表情を重視したという。

 

「自分の喋るきっかけを待っている場合と

 

相手の話をよく聞いて話す場合では

 

はっきりリアクションの差が現われる」からだ。

 

自分の主張や考えを伝えたい時は

 

自然と熱や力が入るもの。

 

しかし

 

相手の話が長引くと

 

じれったくなって途中でやんわりと遮ったり

 

次にこれを言おうと

 

相手の話を上の空で聞き流したり……。

 

そんな経験を思い出して

 

反省する人も少なくないのではなかろうか。

 

 

 

 

どんな分野でも

 

対話の基本は

 

「聞くことが8割、9割」とされる。

 

学校の授業となれば

 

9割以上が聞くことだろう。

 

でも、授業は先生との対話なのだ。

 

たとえ発言していなくてもだ。

 

先生と一人ひとりの生徒が対話をしているのだ。

 

だから

 

先生はしっかりと聞いているか

 

上の空ではないか

 

まっすぐ目を見て聞いているか

 

姿勢が悪くないか

 

など

 

一人ひとりをよく見ている。

 

そして

 

その授業を姿勢は

 

通知票で評価されるだけでなく

 

生徒たちの学力のみならず

 

「会話力」の向上も左右する。

 

 

 

 

授業は対話であり

 

対話とは「聞くこと」

 

この鉄則を心にとどめよう。

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