足元にロマンを
子供のころに
誰しも「地下深くへ掘り進んでいったら
地球の裏側まで行けるのかな?」なんて思いながら
砂場を真剣に掘り進めたことはあると思う。
かつては
この人類の好奇心による「穴掘り」が
国家間で競うように行われていた時代もあった。
現在、世界で一番深い穴として知られているものは
ロシアのコラ半島にある。
その深さはなんと1万2262m。
この穴を掘り始めたのは1970年
当時の旧ソビエト連邦が進めたプロジェクトだった。
当然のように、ライバルであるアメリカも
同様な計画を立てていた。
地殻とマントルの境目であるモホロビチッチ不連続面を掘りぬく穴を
目標にしたのだ。
しかし、技術的に困難で、実施されることなく終了した。
でも、実は地球を玉ねぎの大きさくらいに考えてみると
深さ約12kmの人類史上最深の穴ですら
玉ねぎの茶色い薄皮をどうにか貫通する程度だ。
穴を掘り進めて
地球の裏側までたどりつくなんてことは
夢のまた夢なのだ。
まさに「足下が一番、分かっていない」のである。
なぜか。
それは
地下の温度が予想外に高かったからである。
本当ならば30年前には
15,000mの深度まで掘り進めていたはずなのだが
予想していた100度ではなく
そこは180度もの高温の世界だったのだ。
旧ソ連が穴を掘り始めてから
20年で到達した最深部は
新たな記録更新を阻む
大きな壁となって
我々の挑戦を跳ね返しているようだ。
子どものころに思い描いた
空飛ぶ乗り物などが実現している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/efa54a03f07d0a9a54f1ec51840b34e99465eaef
あのころ思い描いた
モグラ型の穴掘りマシーンは
まだまだ完成は先になると思う。
けれども
いつかかならず実現すると思う。
なぜなら
人類は
穴掘りが好きなのだから。