対話
会話をする時、思わず相づちを打ったり
うなずいたりする。
そういう経験はないだろうか。
人は単に言葉だけでなく
目の動きや手ぶりなど
無意識に体を動かして
自らの思いを伝える。
人間同士の対話では
生体リズムが
互いに同調化する。
この現象を「引き込み」と呼ぶ。
これによって
円滑なコミュニケーションが図られる。
岡山県立大学の渡辺富夫特任教授は指摘する。
「話せば必ず、リズム同調が起こるしくみになっているのです。
リズムが合えば一体感
共有感が湧いてくる」
対話の本質は「話せば思いが伝わる」にあるといえよう。
来月、うちの塾では保護者会を実施する。
何度やろうが
保護者会は緊張する。
いつも保護者会に参加して
笑顔でうなづいてくれる保護者がいる。
その笑顔とうなづきには本当に助けられている。
私の話が伝わっている
私の拙い冗談も通じていると感じる。
そうすると
調子が出てきていろいろな話もできるようになる。
その保護者は直接声を出しているわけではないけれど
保護者会には「対話」があり
「対話」を通して分かり合うのだ。
保護者会の保護者が
笑顔や頷きで
声を発さない「対話をする」ように
授業中の生徒も
同じことができる。
そして
その行為は
授業をしている先生の大きな力となる。
保護者会の私のように。
先生が一体感という手ごたえを感じるだろう。
そして先生の力を引き出してくれる。
先生は、手ごたえの源が生徒の笑顔とうなづきであることが
よく分かり、その生徒は強く印象に残るだろう。
オール5をとる生徒には共通点がある。
例外なくみんなが授業中に「対話」できるのだ。
そして、その「対話」の力は
将来においても
役に立つだろう。
仕事をするにせよ
そして
我が子の保護者会に参加するときにせよ。