蒔かぬ種は生えぬというから

 

種を蒔こうと言われる。

 

希望という名の種がいいと言われて

 

蒔いてみた。

 

水やりもしているのだけれども

 

なかなか芽が出てこない。

 

どうしたものかと

 

私のところに相談に来た生徒がいる。

 

私は教えてあげた。

 

野に咲く花の種は土にまかれても

 

なかなか芽を出さないらしい。

 

しかしそれも

 

気候の変化に負けない力を蓄える準備の時期なのだろう。

 

ある野草は

 

一定期間以上の低温を経験した後に

 

やっと芽生える。

 

つまり

 

冬を越すまで土の中で、じっと待つのだ。

 

ほかにも

 

光の強さや雨の量を測って出芽し

 

枯死する危機を避けるものなどもある。

 

結果が出なくて辛いのは

 

厳しい一冬を越すための準備。

 

悩みの雨や不遇の日照りも

 

立派に芽を出すための助走だ。

 

そう信じて、〝希望の種″の芽が出るまで

 

あきらめずに取り組んでほしい。

 

ホッとしたような顔で「はい」とその生徒は返事をした。

 

費用対効果、時間対効果など求められる世の中だから

 

不安になるのだろう。

 

やればできる、かならずできる、ぜったいできる

 

そう信じて、行動することが本当に大切だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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