悩み
生徒たち、そして保護者の方たちにはたくさんの悩みがある。
「やらなければいけないことが分かっているのに・・・・・」
「なかなか成績が上がらない・・・・・」
「あの学校に行きたいのに・・・・・」
「どうして計画的に学習できないのだろう・・・・・」
「将来のことを真剣に考えてほしいのに・・・・・」
悩んでいるときには
この悩みがなくなればどれだけありがたいのだろうか
と思う。
そして、悩みのない人のことを羨ましがるものだ。
仏教の世界では
悩みが無くなることを目指してはいないそうだ。
むしろ煩悩即菩提と説くように
悩み(煩悩)があるから
悟り(菩提)が得られると受け止めるのだという。
人は悩みに直面すると
その解決法を模索する。
しかし、目先の解決ばかりを考えると
後にまた同じような“悩みの壁”にぶつかることがある。
では、どうすればいいのか。
本当の解決には
“自己変革につなげる悩み方”が重要だ。
悩みとは、自身が授かった宿題のようなものだ。
自分が悩みに遭遇したとき
「この問題を通して、私は何に気付くことが大事なのかな」と考え
前向きに臨むことだ。
眼前の悩みを通して
自身の課題に目を向けられれば
解決への一歩が踏み出せる。
そして
「今、この悩みに直面したことにも意味がある」
と感じると、心はさらに前向きになっていく。
前進のエネルギーがわいてくる。
サン=テグジュペリは言う。
「人生には解決法なんかないんだ。
あるのは、前に進む力だけだ。
解決法は、後からついてくるものさ」
悩みの壁を破るとは
停滞する自身の壁を破ることにほかならない。
今抱えている悩みを乗り越えて
より高いレベルの悩みへと
朗らかに立ち向かっていこう。