旬
受験シーズンが始まると
受験の話題が世の中で取り上げられるようになる。
所謂「旬」が来たということだ。
受験に限らず「旬」はある。
果物などは分かりやすい。
「旬」になれば店先に登場し
話題になる。
でも、果物も受験も
「旬」をむかえるための準備が一番大切なのだ。
厳しい寒さが続く日本海側の鳥取。
山の斜面の梨畑に
働く人たちの姿があった。
不要な枝を切る冬季の剪定作業こそ
秋の収穫量を決める大切な作業である。
「二十世紀梨」の栽培は
1904年(明治37年)に北脇永治が初めて導入し
今や鳥取県は全国一の生産地。
そうなったのも
人知れぬとてつもないほどの苦労の末のこと。
受験の世界でも
「旬」をむかえるためには
相応の準備は必要だ。
まだ大丈夫、あと少しで始めよう
などと先延ばしは大敵。
今すぐに始めるべきだ。
寒風を突き、自らを奮い立たせて、前進していく行動こそが
必ずや旬を迎え、立派な果実を実らせるのだから。