ナポレオンの有名な言葉

「Impossible n’est pas français.」

 

これは「余の辞書に不可能の文字はない」

 

で人口に膾炙しているナポレオンの言葉の元ともいわれる言葉だ。

 

しかし、直訳すると

 

「不可能ということはフランス的ではない」となる。

 

なぜナポレオンはこの言葉

 

「Impossible n’est pas français.」を口にしたのだろうか。

 

これは全権を掌握した皇帝が生み出した一種の妄想なのだろうか。

 

いや、そうではないだろう。

 

むしろ真実をついた巧みな言葉ではなかったかのだろうか。

 

それは「こんなこと自分にできないかもしれない」

 

という思いが脳裏をよぎった瞬間に

 

全ての可能性の芽が摘まれてしまうことを恐れよ

 

ということを言いたかったのではないか。

 

すなわち

 

できないかもしれないと躊躇う

 

逡巡するという気持ちが

 

人の伸びるべき、あるいは伸ばすべき事柄を

 

全て潰してしまうことを戒めたものでないか。

 

 

 

 

受験を例にとってみると

 

受験において最も重要なことは

 

最後の最後まで諦めず、やり通すことだ。

 

人はできない理由を見つけだす天才だ。

 

時間が足りない、自分の能力ではできない、一人ではできない、

 

家族がうるさい、親がむかつくなどなど

 

いくらでもできない理由を創造力豊かに考えつくことができる。

 

あるいは

 

「本当に合格出来るのか」

 

「自分はダメだ」

 

そういう気持ちを持った時点で

 

ほとんどが駄目になる。

 

もう不可能を自認したようなものだ。

 

そうするとファイトも湧かず、

 

前向きな気持ちも萎えてしまう。

 

重要なことは、臆病になったり、躊躇ったりせず、

 

頑張ってみること。

 

「やってみよう」と「やってみせる」ということは違うが、

 

その「やってみよう」と「やってみせる」との間に

 

一瞬たりとも疑いを挟まないことが大切だ。

 

ナポレオンはそのことを深く自覚し

 

事を成す人は不可能など考えるべきではなく

 

事を成さんとする同胞に

 

不可能を口にすることは

 

「フランス的でない」と

 

婉曲に戒めたのではないか。

 

 

 

 

誰にも何にも臆することなく

 

自分を磨き上げること。

 

道は必ず開けてくる。

 

ガンバレ、受験生。

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