思い込み
石虎将軍と呼ばれた李広の故事を紹介したい。
李広は、親を殺した仇の虎と思い矢を射たが、
それは虎に似た石だった。
矢は深々と石に刺さっていたが、
石と分かってからは
再び矢を突き通すことはできなかった。
話は変わるけれど
私は昨年バイクの免許を取得した。
教習所に通ったのだけれども
「一本橋」という教習がある。
ほんものの一本橋ではなく
上の画像のような
ちょっと段差になっているような
細い一本橋を
低速で落ちないように
渡り切る。
「落ちたらだめだ」
と思えば思うほど
上手くいかない。
何度も何度も失敗した。
卒業検定では
一本橋から落ちたら
不合格になるという。
アドバイスを聞いたり
ユーチューブを見たり
いろいろなことをやってみた。
最後は
「絶対にできる」
という強い思い込みを持つことができた。
結果卒業検定は無事合格。
人間は自分というフィルターを通して
物事を判断している。
だから
同じことでも
人によっては
正反対の判断が存在するのだ。
一本橋が難しいと思えば
むずかしくなるし
一本橋など簡単だと思えば
かんたんに渡れる。
学習だって受験だって同じだ。
思い込みは
石をも貫くものなのだから。
「自分はできるようになる」
こう思いながら
日々の取り組みを始めよう。
はじまりの春がやってきたようだ。