今の季節は
涼しい日もあるし
暑さのピークは去ったと思うけれど
まだ蝉の声も聞こえてくる。
一方、柿の木にたくさんの実がなっている。
夏は過ぎ去ろうとしていて
秋がだんだん近づいてきている。
ふと思う。
夏が終わって秋、
秋が終わって冬と、
季節は、舞台の場面転換のように切り替わるのだろうか。
徒然草の第155段には、
「春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。」とある。
春が終わって夏になり、夏が終わって秋になるのではない、という意味だ。
続けてこうある。
春のうちから夏の気配が起こり、夏の間に秋が入り交じってくる、と。
さて、受験生にとって
夏と秋とでは心理的に大きく違う。
秋は入試本番の冬の直前だ。
夏は季節が2つ前。
受験までの時間的な余裕が
夏と冬では全くと言っていいほど異なる。
でも、徒然草にあるように
夏のうちに秋が入り混じってくるし、
秋のうちに冬が入り混じってくるのだ。
徒然草155段の冒頭に
いちばん大事なことが書かれている。
それは・・・・・
「機嫌を知るべし」
と書かれている。
つまり、タイミングが大事だということ。
当然だけどこのことは受験にもあてはまる。
ラストスパートをかけて
なりふり構わぬ勉強を始めるのはいつがいいのだろうか。
私は思う。
完全に秋になってから始めても遅い。
なぜならば
秋は入試本番の冬が入り混じっているから。
夏なのか
秋なのか
微妙な時期の今がチャンスだろう。
まだ不完全燃焼の受験生諸君、
本気のラストスパートの勉強
「いつやるの?」