演技
「演技がかっている」と言えば、
一般には偽りなどを連想させ、
あまり良い印象を受けない。
だが、劇作家の福田恆存氏は
「人間は特定の役割を演じて生きていく演劇的な動物」と訴える。
人間は本来、“自分は意味のある存在である”との実感を求める。
この実感は、
自分が置かれた環境下で、
自らの役割を演じきる中で感じるもの。
自分の役割を捨てて、
他に自由を求めても、
決して生きがいを感じることはできない。
現実は思い通りにならないことが多い。
「今の自分は本当の自分ではない」
「なぜこんな目に」
と境遇を嘆くばかりでは、
人生の舞台を降りるのと同じだ。
まさに人生は劇。
主役は自分自身。
今いる場所が舞台であり、
苦難こそ最大の“山場”となろう。
主役の座を捨ててしまう人はいないだろうか。
人生の舞台から降りてしまうその前に
思いっきり主役を演じてきてはどうだろうか。
やっているうちに板についてくる。
そうすると
自分の人生が意味のあるものだと分かってくる。
さあ、第一幕、撮影開始!!
さて、話題は変わって一枚の写真の紹介。
親子の愛情は人もトラも変わらない。