問題解決法
「英語のいい勉強方法はありますか」と聞かれることがある。
こういう質問をする生徒は
①良さそうな勉強法を自分よりもできる人から聞いて、
それを試し、自分に合ったベストの学習法をさがそうとしている人
②自分がすべき選択を他人にゆだねているだけの人。
勉強法を教えても実践しない人もいる。
①か②のどちらかのタイプだろう。
私の経験上では、この質問をする人は②の方が圧倒的に多い。
効率を考えることは決して悪いことではない。
でも、最短距離で近づきたい、そういう合理主義の考えには落とし穴もある。
そういう人は、ムダなことをしたがらない、
つまり、なかなか行動を起こせない、その結果、大事なこともなせないこともあるのだ。
何事かをなしたかったら、細かいことはいったん脇にどけて、
とりあえず眼前のことに集中することが肝要である。
自分では何も調べずに、その答えを安易に人に聞く人がいる。
「人に聞いた方が早いから」だという。
しかし、たとえ、聞いて一時的にわかったとしても、それは身にならない。
自分の頭や体を少しも使わないからだ。
分からなかったら、とりあえず自分で調べる。
それでも分からないところを人に聞けばいい。
自分の分からないところがギュッとしぼられる。
質問も的が絞られているので
相手も答えやすい。
何よりも自分自身がよく考えた後なので
相手の説明も理解しやすくなっている。
自分で何も考えずに聞く人は、効率よく?答えだけを求めている。
それも、いかに効率よく、無駄で面倒くさいことはせずに、
正解にたどりつけるかという思考だ。
同じ視点が
別の問題ででてきたとしても
そのことに気づきすらしないだろう。
現実社会で起こる問題には正解のないものがたくさんある。
やってみなければわからないからだ。
面倒なことや、無駄なことから逃げる人や、
ささいな事や、雑事に一生懸命になれない人が
どうして答えのない問題を解決することができるだろうか。
小中学生がやっている日々の学習は
将来自分が向かい合うであろう
様々な問題を解決するための
トレーニングだ。
そう思うことで
学習に対する取り組み方が違ってくるだろう。
自らの頭で考え行動する人でありたい。
とにかく動こう。